化ケケケ【88点】

【作品名】化ケケケ
【作者】んめ
【出版社】ゲネシス
【発売日】2023年12月8日
【掲載紙】G-エッヂ
【構成】9話

▼あらすじ

父の故郷の村に引っ越した鬼村霊介。
その村は、不思議な人外の巣窟で、霊介は様ざまな妖魔と出会い、襲われる。
しかし、霊介には生まれながらに霊力が備わっていて、性的な交わりからその力を発揮して、
魔物を浄化していく。

びしょ濡れ美女の危険な誘惑

祖父の住む田舎に引っ越した主人公。
転校初日の朝に祖父からこの辺りは霊が出ると忠告を受ける。
家を出ると、晴れていたのにいきなり土砂降りになり近くの家に雨宿りをする。
その家の女性に吸い込まれるように家に誘われ、動けないままに襲われてしまう。

ひとつめの恋は淫らに淡く

転校初日に、自己紹介に失敗してしまった主人公はある一人の少女と仲良くなる。
そんな少女が野球部の部室の前でオナニーをしているのを発見する。
そこにボールが飛んできて、部員に見つかってしまうが……

上のくち下のくちどこのくち?

最近流行っている食い逃げ犯の正体は妖怪であった。
主人公の祖父がやっている定食屋にもその妖怪が食い逃げをしようとやってきた。
妖怪が嫌いな祖父は清め酒で、捕獲する。
主人公は助けるために、妖怪とセックスをすることにする。

写真部の淫らな怪合

心霊スポットを回って写真を撮っているという、写真部長の丸岡についていく。
部室では、担任の先生が部員に性処理道具にされていた。
写真部に入部してくれたら、自由に使っていいという。

写真部の淫らな怪合・醒

先生に憑いていたのは、下半身が蛇の妖怪で冥界の存在だという。
セックスで先生を助けようとしていたが、この妖怪は触れ合うだけで冥府へと近づいていく。
抵抗もままならず、徐々に精気を吸われ……

懐かしい祭り囃子の音色は淫らな調べ

夏祭りで父の手伝いで焼きそばを配る主人公。
途中で名前を呼ばれる声に気付き、声の方へと向かう。
声の主は、子供のころに別れたエビコだった。
エビコは霊介の精気で瘴気を払ってほしいと、頼む。

心をノゾく山の守り猫

町の霊の様子がおかしいと聞いた主人公は原因を探るために山に来ていた。
そこに番人であるサトリが現れる。
瘴気の原因であるククリの居場所を知るというので、拘束して聞き出すことに。

妖刀の姫に魅入られた青年

祖父も過去に妖怪に襲われていた。
山の中で見つけた日本軍の刀を家に持ち帰った所、霊が憑いていた。
彼女は、恨みではなく寂しさから襲っているらしく。

涅槃を求め妖しく惹かれ合う陰と陽

山の神であるククリの怒りをかい、襲われてしまう。
そこに、今まで浄化してきた妖怪たちが守護霊となり、守られる。
皆と協力して、ククリを気持ちいいことで浄化を始める。

レビュー

キャラ

17

シナリオ

19

シチュエーション

18

実用度

16

表情

18

総合

88/100点

題名から少し購入を憚られるが、中身を見るととても良いものだった。
妖怪味を残しながらも、人間よりの化け物たちなので誰でも読みやすい。
どんどん妖怪たちが浄化されていくが、後味の悪くない終わり方で怖さも少ない。
ストーリーに引き込まれてしまうので、抜こうと思っていたらいつの間にか最後まで読み終わってしまっている。
猫娘がちゃんとケモケモしていて、媚びていない感も〇。